嘘はときには星降らす

from atelier anmo

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

聖なる夜に  

018.jpg


誰も気づかないくらい、
すこしずつ、すこしずつ寒くなってきている。

気づけばもう十二月、クリスマスシーズンである。

僕の暮らしていた東北の冬はこちら(関東)のそれとは全く違うので
この季節はとても寒い。

なので、といってはなんだけれど、
夕時を過ぎてすごく寒い日があると、
実家ですごした冬のことを、
向こうにいた頃のクリスマスのことを、

たまに思い出す。


あれはまだ僕が幼稚園にも入る前のクリスマスのことであった。

僕の住む町はとても田舎で、町におもちゃ屋が一つしかなかったので
親はそこに前もっておもちゃの注文をするのだが、

当時のシステムで、
いついつまでに注文してくれた家庭には
サンタクロースがクリスマス当日に届けてくれるという、
キッズにとっては夢のような制度が設けられていた。

その年の僕がサンタにお願いしたプレゼントは

「ドンジャラ」であった。

ドンジャラとは、ほぼほぼ麻雀のようなゲームで
四人で卓を囲む、銭はかからないものの、
金に似せた点棒の所持点で採点するやくざな遊びである。

いろんなゲームやおもちゃがひしめく昨今、
ドンジャラという遊びがまだちまたに徘徊しているかはしらないけれど、
当時、相当な人気を誇っていたことは間違いない。

しかもぼくがお願いしたのはただのドンジャラでははい。

「ドラゴンボールドンジャラ」である。

その当時のキッズにとって、ドラゴンボールといえば神様みたいなもので、
僕は七夕の短冊に「ドラゴンボールになりたい」
と書いたほどである。

もうお察しかもわからないけれど、
ドラゴンボールとは黄金色で深紅の星のペイントが入っている玉であり
ぼくが本当になりたかったのは主人公の孫悟空であって、

その悟空というのも西遊記に出てくる河童や豚をつれて坊主とたむろする猿のようなそれではなく、
天然パーマなのか髪の毛がぴんとたっているかっこいいあれである。

親は「あんた、あんな玉になりたいの?」

といっていたが、もちろんそこは察してほしいところで、
そのドラゴンボールのキャラクターの絵が描かれているドンジャラといえば
もうそれは最強タッグのようなものである。

僕はそれはもうクリスマスが楽しみで仕方がなく
毎日、カレンダーを見てはあと何日かを確認し、
指折り数えてクリスマスを待ちわびていた。

イエスさんの恩恵を直接受けたことはなかったが
彼の誕生日というだけでサンタさんがやってきては
贈り物を届けてくれる素晴らしい行事を心待ちにしていたのだ

僕の家は信仰のある家庭ではない、
けれどこのときだけは夜な夜な寝る前に母親と一緒に
自分なりの祈りをささげていたのを今でも覚えている。


さて、クリスマス当日のことである。

この日は天気は良かったが一段と寒い日であった。
親はにこにこと機嫌がよく、ぼくはそわそわして落ち着かない。

そらそうである。

「いい子にしていたらサンタさんがプレゼントを届けてくれる」

という奇跡が今日この良き日に本当に起こるのだから
落ち着かないのは当然である。

ああ、忘れもしない
この時のことは今でもしっかりと覚えている。

夕刻のころである、
遠くから鈴の音が鳴り響いてきた。
その音は「シャンシャン」とまではいかないにしろ、
「リンリン」と鳴り響き、うちのほうに向かって近づいてくる。

ぼくは興奮しながら窓をじっと眺め、母親はそれを後ろから見守っていた。

家は通りから一本入って突き当りにあるのだが
その音はついに家の前までやってきた。


サンタは、リヤカーに乗っていた。

ていうか、リヤカーをひいてきた。

でもでもでもでも、そんなの関係ねえ!

帽子をかぶり、赤い洋服に身を包んだ白髭のサンタは
リヤカーを停めて、袋からプレゼントを取り出し、
玄関のほうに向かってくる

僕は興奮しながら玄関に走り、
サンタがくるのを今か今か、と待っていた。

「ピンポーン」

と行儀よくインターホンがなった。
家には煙突がないからだなと思った。
ゆっくりとドアを開けるとそこにはサンタが立っていた。


「メリークリスマス!」


わーお

サンタが、あのサンタが今、目の前におる。
嘘じゃない、これは本当だ、
今目の前にいるのは、間違いなくサンタクロースだ!

毎日、お祈りしてよかった。 お祈り万歳!

サンタさんありがとう! イエスさんおめでとう! 

僕は心の中で叫んでいた。

僕はプレゼントを受け取りありがとうというと
サンタはにっこり笑って頭を撫でてくれた。

そして、またリヤカーをひいて次のお宅へと、
冬の夕に消えていったのである。


さて、夕食時

父親も帰宅し、皆でテーブルを囲みクリスマスパーティである。
兄、姉、そして僕はサンタさんからいただいたプレゼントを用意した。

まずは兄が包みを開けた。

「わー!ドラクエ!」
当時人気だったファミコンソフト、ドラゴンクエストが入っていた。
彼は間違いなく大当たりである。

兄貴は目を輝かせ喜んでいた。

つづいて、姉が、

「やったー!ぬいぐるみだー」
かわいいブタやらなんやらのぬいぐるみセット。
彼女は毎晩それらを抱いて寝るのだろう。
いつもケンカばかりするねーちゃんも、
この時は純粋な目をしていた。

最後は僕である。

この平たい包み、ドンジャラであることはまちがいない
ああ、夢にまでみたドンジャラ。
この冬はこいつでいっぱい遊ぼう、そしてずっと大事にしよう

そう思いながら丁寧に包みをほどいていく。

「おー、薫はドンジャラかー、いいなあー」

覗き込んだ父親が言った。

「薫くんはドンジャラ、よかったねえー」

横から母親が言った。

僕は言葉が出なかった。

ゆうておくが、感動したからではない。

なぜなら箱には、
タイガースのような虎柄のちゃんちゃんこをまとった鬼太郎が描かれていたから。

鬼太郎だけではない。

子泣きじじいや砂かけばばあ、一反木綿、ネコ娘、塗り壁といったレギュラー陣はもちろん、
敵役のぬらりひょんや輪入道、、バックベアード、よくみたら小豆洗いまでいた。

そこに悟空やクリリンはおらず、数多の妖怪たちがひしめいていた。

僕は泣いた。
毎晩お祈りしたのに、なんでや。

祈りに見返りを求めていた愚かな少年は声を上げて泣いた。

それでも愉しいからやってみようよ、
取り繕うように姉が言い、みんなやろうやろうといったが
僕がすねて、駄々をこねドンジャラをまき散らした。

あんたらは目当てのもんもらっとるからええがな

わしゃ悟空が鬼太郎や!
クリリンが子泣きじじいや!
ブルマが夢子さんや!
筋斗雲が一反木綿や!

「馬鹿野郎!」

と父が怒鳴った。
僕はさらに泣いた。

ばらまかれた牌に描かれた、小豆洗いがじっとこちらを見ていた。

ある冬のクリスマスのことであった。


さて、そんな切ないクリスマスもありましたが、
今となってはいい思い出です。

今年のクリスマスは昨年に引き続きライブが決まり
今までにない、素敵なクリスマスになりそうなのです。

対バンには先日衝撃を受けたあこがれのデュオ、ラクダ盤(行川さをり、眞中やす)を迎え、
ゆっくりと過ごせる聖なる夜になればと思っております。

お時間あるかたは、ぜひどうぞ。


    12 / 25 ( wed )
DAYS386 & p&g & the yetis presents X'mas LIVE
--- 海の傍らに聖夜を ---


at DAYS386 ( hayama )

DAYS386 HP

open / DJ start - 18:00
live start - 19:00

¥2,500 ( ドーナッツ & 焼き菓子 付き )

-- LIVE --
the yetis 
HPはこちら ) 
ラクダ盤 ( 行川さをり、眞中やす )

-- DJ --
anmo ( the yetis )


この日は恒例となったDAYS386にて、
p&gにも力を貸していただき、クリスマスライブを行います。
来て下すった方には特製のドーナッツと焼き菓子をご用意しております。

よろしくどうぞー!



category: 日々の事

tb: 0   cm: 1

コメント

毎度

おーう

相変わらず馬鹿か?

今度の連休遊びに行こうかと思ってるんだが訳無いべ?

URL | たかふみ #-
2013/12/18 16:35 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://atelieranmo.blog.fc2.com/tb.php/26-c63051b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。