嘘はときには星降らす

from atelier anmo

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年の瀬に  

年の瀬である

例年より早く故郷である福島に帰省することにした

実家はいい

何がいいって
酒だけでなく、
豚の燻製や蒲鉾、烏賊の干したもの、天麩羅といった
惣菜が豊富にあるからで
年末年始は金粉の入った清酒をなめながら
これらをいただくのである

鈍行列車でワンカップなる清酒や麦酒に加え、
烏賊燻製をかじりながら帰ろうかしら、
と考えていたのだが、

年の瀬よろしく、
聞くとリッチな新幹線チームは
乗車率が150パーセントほどという。
それは庶民派の鈍行列車でも例外ではなく、
いい感じで混みあっているため、
飲酒するにはいささかきつい状況である。

関東付近では麦酒を飲み、
東北入りしたくらいにのんびり
清酒に移行しようか、と考えていたのに
列車が北上するにつれて乗り換えるごとに
列車の車両数が減っていく。

しかしながら乗車人数は対して減らないため、
黒磯あたりでは、乗り換えの際、
人間同士がこぞって席を取り合う。

かろうじで僕も着席がかなったのだが、
もはや飲酒したところで、いい気色になるとは思えない。

しかし折角キヨスクで購入した清酒、飲まないともったいない、
実家には金粉入りや燻製があるわけで、
わざわざ家でこの瓶入り酒をごくごく飲む必要はない。

また、瓶や液体はかさの割に重量がかさばるので
移動に持ち運ぶには向かないアイテムである。
重いのはいやだ。

どうすっかなー
などとせわしなくくねくねしたり、
一人でしゃべっていると目の前の子どもと目が合った。
子どもはすっとおびえた表情で父親の後ろに隠れた。

当然だ、

おっさんがひとりでごちゃごちゃ独り言を並べ
くねくねしているのだからおっかないに違いなく、

でも僕としては
ていうか、
別に悪いことはなにもしていないわけで
にもかかわらず子どもに怯えられるのは
なんか不本意っていうか
ちょっとむかつくー
ていう具合までではないにしろ、
僕の中を熱くさせる何かがあり、

そんなことも協力し、僕は飲酒を決意した。

丁寧に蓋を開け、こぼれないように酒をすする

やっぱこれだよねー
なんて思いながら烏賊をつまんだ。

人口密度が高い車内でアルコールを飲み烏賊を食う、
これは食う当人はいいかも知らないが、
周りの連中にしてみればこれ以上の迷惑はないわけで、
即刻やめてほしい事態でる。

本来なら、蓋を閉めて鞄やバッグとうにしまってしまうのが吉、
さっさとそうしてしまうのが得策なわけであるが、
ワンカップはペットボトルのような画期的なシステム飲料とは違い
いったん開いてしまうと後戻りできないアイテムなため
飲みきり必至、後戻りはきかない。

「覆水盆に返らず」
とはよく言ったもので、
僕はふとそれを思い出し、

酒はこぼれてないのにねー、

と言おうか迷ったが、
子どもがこれ以上臆するのは心苦しいので、やめた。

そんなことより、その手のアルコール飲料を
さっさと飲みきってしまえ、
ということになるのだが、
これがなかなかそうはいかない。

なぜか?

目の前にはさっきのキッズが自分を凝視し、
一気飲みしようにも隣の人に肩や肘がぶつかるため
豪快に飲むことが不可能だからである。

僕はちびちび清酒をなめ、
烏賊をかじり北上したのである。

背中には橙に染まった雲と夕日がさしていた。

子どもは屈託のない眼で私なのか夕日を見ており
時折目が合えば父親の後ろに隠れた。

烏賊を床に落としてしまったが、
混雑のため、拾うこともかなわず
僕は列車に揺られ続けた。


年の瀬である。

来年がよい一年になるように
僕はそれをひた願うのみ、

今年一年、本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。


かしこ

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category: 日々の事

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聖なる夜に  

018.jpg


誰も気づかないくらい、
すこしずつ、すこしずつ寒くなってきている。

気づけばもう十二月、クリスマスシーズンである。

僕の暮らしていた東北の冬はこちら(関東)のそれとは全く違うので
この季節はとても寒い。

なので、といってはなんだけれど、
夕時を過ぎてすごく寒い日があると、
実家ですごした冬のことを、
向こうにいた頃のクリスマスのことを、

たまに思い出す。


あれはまだ僕が幼稚園にも入る前のクリスマスのことであった。

僕の住む町はとても田舎で、町におもちゃ屋が一つしかなかったので
親はそこに前もっておもちゃの注文をするのだが、

当時のシステムで、
いついつまでに注文してくれた家庭には
サンタクロースがクリスマス当日に届けてくれるという、
キッズにとっては夢のような制度が設けられていた。

その年の僕がサンタにお願いしたプレゼントは

「ドンジャラ」であった。

ドンジャラとは、ほぼほぼ麻雀のようなゲームで
四人で卓を囲む、銭はかからないものの、
金に似せた点棒の所持点で採点するやくざな遊びである。

いろんなゲームやおもちゃがひしめく昨今、
ドンジャラという遊びがまだちまたに徘徊しているかはしらないけれど、
当時、相当な人気を誇っていたことは間違いない。

しかもぼくがお願いしたのはただのドンジャラでははい。

「ドラゴンボールドンジャラ」である。

その当時のキッズにとって、ドラゴンボールといえば神様みたいなもので、
僕は七夕の短冊に「ドラゴンボールになりたい」
と書いたほどである。

もうお察しかもわからないけれど、
ドラゴンボールとは黄金色で深紅の星のペイントが入っている玉であり
ぼくが本当になりたかったのは主人公の孫悟空であって、

その悟空というのも西遊記に出てくる河童や豚をつれて坊主とたむろする猿のようなそれではなく、
天然パーマなのか髪の毛がぴんとたっているかっこいいあれである。

親は「あんた、あんな玉になりたいの?」

といっていたが、もちろんそこは察してほしいところで、
そのドラゴンボールのキャラクターの絵が描かれているドンジャラといえば
もうそれは最強タッグのようなものである。

僕はそれはもうクリスマスが楽しみで仕方がなく
毎日、カレンダーを見てはあと何日かを確認し、
指折り数えてクリスマスを待ちわびていた。

イエスさんの恩恵を直接受けたことはなかったが
彼の誕生日というだけでサンタさんがやってきては
贈り物を届けてくれる素晴らしい行事を心待ちにしていたのだ

僕の家は信仰のある家庭ではない、
けれどこのときだけは夜な夜な寝る前に母親と一緒に
自分なりの祈りをささげていたのを今でも覚えている。


さて、クリスマス当日のことである。

この日は天気は良かったが一段と寒い日であった。
親はにこにこと機嫌がよく、ぼくはそわそわして落ち着かない。

そらそうである。

「いい子にしていたらサンタさんがプレゼントを届けてくれる」

という奇跡が今日この良き日に本当に起こるのだから
落ち着かないのは当然である。

ああ、忘れもしない
この時のことは今でもしっかりと覚えている。

夕刻のころである、
遠くから鈴の音が鳴り響いてきた。
その音は「シャンシャン」とまではいかないにしろ、
「リンリン」と鳴り響き、うちのほうに向かって近づいてくる。

ぼくは興奮しながら窓をじっと眺め、母親はそれを後ろから見守っていた。

家は通りから一本入って突き当りにあるのだが
その音はついに家の前までやってきた。


サンタは、リヤカーに乗っていた。

ていうか、リヤカーをひいてきた。

でもでもでもでも、そんなの関係ねえ!

帽子をかぶり、赤い洋服に身を包んだ白髭のサンタは
リヤカーを停めて、袋からプレゼントを取り出し、
玄関のほうに向かってくる

僕は興奮しながら玄関に走り、
サンタがくるのを今か今か、と待っていた。

「ピンポーン」

と行儀よくインターホンがなった。
家には煙突がないからだなと思った。
ゆっくりとドアを開けるとそこにはサンタが立っていた。


「メリークリスマス!」


わーお

サンタが、あのサンタが今、目の前におる。
嘘じゃない、これは本当だ、
今目の前にいるのは、間違いなくサンタクロースだ!

毎日、お祈りしてよかった。 お祈り万歳!

サンタさんありがとう! イエスさんおめでとう! 

僕は心の中で叫んでいた。

僕はプレゼントを受け取りありがとうというと
サンタはにっこり笑って頭を撫でてくれた。

そして、またリヤカーをひいて次のお宅へと、
冬の夕に消えていったのである。


さて、夕食時

父親も帰宅し、皆でテーブルを囲みクリスマスパーティである。
兄、姉、そして僕はサンタさんからいただいたプレゼントを用意した。

まずは兄が包みを開けた。

「わー!ドラクエ!」
当時人気だったファミコンソフト、ドラゴンクエストが入っていた。
彼は間違いなく大当たりである。

兄貴は目を輝かせ喜んでいた。

つづいて、姉が、

「やったー!ぬいぐるみだー」
かわいいブタやらなんやらのぬいぐるみセット。
彼女は毎晩それらを抱いて寝るのだろう。
いつもケンカばかりするねーちゃんも、
この時は純粋な目をしていた。

最後は僕である。

この平たい包み、ドンジャラであることはまちがいない
ああ、夢にまでみたドンジャラ。
この冬はこいつでいっぱい遊ぼう、そしてずっと大事にしよう

そう思いながら丁寧に包みをほどいていく。

「おー、薫はドンジャラかー、いいなあー」

覗き込んだ父親が言った。

「薫くんはドンジャラ、よかったねえー」

横から母親が言った。

僕は言葉が出なかった。

ゆうておくが、感動したからではない。

なぜなら箱には、
タイガースのような虎柄のちゃんちゃんこをまとった鬼太郎が描かれていたから。

鬼太郎だけではない。

子泣きじじいや砂かけばばあ、一反木綿、ネコ娘、塗り壁といったレギュラー陣はもちろん、
敵役のぬらりひょんや輪入道、、バックベアード、よくみたら小豆洗いまでいた。

そこに悟空やクリリンはおらず、数多の妖怪たちがひしめいていた。

僕は泣いた。
毎晩お祈りしたのに、なんでや。

祈りに見返りを求めていた愚かな少年は声を上げて泣いた。

それでも愉しいからやってみようよ、
取り繕うように姉が言い、みんなやろうやろうといったが
僕がすねて、駄々をこねドンジャラをまき散らした。

あんたらは目当てのもんもらっとるからええがな

わしゃ悟空が鬼太郎や!
クリリンが子泣きじじいや!
ブルマが夢子さんや!
筋斗雲が一反木綿や!

「馬鹿野郎!」

と父が怒鳴った。
僕はさらに泣いた。

ばらまかれた牌に描かれた、小豆洗いがじっとこちらを見ていた。

ある冬のクリスマスのことであった。


さて、そんな切ないクリスマスもありましたが、
今となってはいい思い出です。

今年のクリスマスは昨年に引き続きライブが決まり
今までにない、素敵なクリスマスになりそうなのです。

対バンには先日衝撃を受けたあこがれのデュオ、ラクダ盤(行川さをり、眞中やす)を迎え、
ゆっくりと過ごせる聖なる夜になればと思っております。

お時間あるかたは、ぜひどうぞ。


    12 / 25 ( wed )
DAYS386 & p&g & the yetis presents X'mas LIVE
--- 海の傍らに聖夜を ---


at DAYS386 ( hayama )

DAYS386 HP

open / DJ start - 18:00
live start - 19:00

¥2,500 ( ドーナッツ & 焼き菓子 付き )

-- LIVE --
the yetis 
HPはこちら ) 
ラクダ盤 ( 行川さをり、眞中やす )

-- DJ --
anmo ( the yetis )


この日は恒例となったDAYS386にて、
p&gにも力を貸していただき、クリスマスライブを行います。
来て下すった方には特製のドーナッツと焼き菓子をご用意しております。

よろしくどうぞー!



category: 日々の事

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日々、冬めいて  

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「リズム感ある人っていいよねー」

なんてことを誰にでもなく、ぶつぶつ呟いている。

一見、なんだこの人こわいなー、と思うであろうこのぼやき、
僕ん中では結構深刻な問題であって、悩みでもあるのだ。

どういうこと?

と思うかもしれないが、
まあ、中身はそのまま、極めてシンプルなことで
つまり、僕自身にリズム感がないこと、それである。

いやいや、音楽やってるし
何よりあんた、タイコも叩くでないの

とも思いかもしれない。

そう、あたしはタイコも叩くので
リズムは好きである。

しかしながら好きとリズム感の有無は
全くの別物であって、これ同意とは限らない、

僕が言っているのは体内にあるリズム感、
つまり、体内ポリリズムについてなのである。


・・・・

先日のことである。

食事の際、相手が急いで食事をしていた。
僕はとりわけ急ぐ用事もないので、その相手を見送るだけ。
先方はあと五分で出るというので、飯をかき込んで食っている。

気付くと相手よりも僕のご飯がない。

あれえ、と思ったのだが、
どうやら急ぐ必要がない僕も気付くと急いで飯を食っていたのだ。


ね、こういうことなのです。


ね、じゃねーよ 
とお思いの方に、

こちらの一例。

一人でポテトチップを食いながらDVDで映画を鑑賞しておったとき、
ちょっとスリリングなシーンになると、
その心拍数と同じペースで芋を食ってしまっていた。

映画がなんだったかは、忘れた。


さて、以上のことから
いかに僕の体にはポリリズムがないことか。

ちがうちがう、

その話の前に、まずはポリリズムってなあに?
ということになるわけだけど
簡単に言えば、拍子の違うリズムが同時に演奏されることで、
その中に独自のリズムがうまれることである

つまりこの時の僕の体には一個のリズムしか流れてこなかったわけである。


一個目の例の場合、

相手がどんなペースで飯を食おうと
僕は自分のペース配分で米や汁をすするべきであり、
鮭や漬物、納豆と、バランスを考えて食事をとり、
ひいては栄養を考慮し三食ちゃんとした食事をとる。
食生活は心身を形成しこれすなわち生活のリズムを作るわけだから
食事のありがたみについて、もう一度熟慮する必要がある。

二個目の場合、

芋を食いながら映画を観るなぞということはそもそもが行儀が悪いわけで、
食うなら食う、見るなら見る、はっきりすべきで
ながら運転よろしい、こんなことは即刻辞めるべきで
人間食べるということを一度見直すべきなのかもしれない。

僕が言いたいことは
ということでは、たぶんなかったはずだ。

結局のところ、
リズムについてこれっぽちも理解できておらず


「リズム感ある人っていいよねー」


こういう具合なわけである。


さてさて、
新曲が完成しました。
今回は自分にとってもチャレンジとなる曲つくり、
はじめて英詩を入れてみました。

おそらくこの曲がアルバムのタイトル曲となりそうです。
どうぞお楽しみに。


そして12/8 (sun) には朝の演奏会を行います。
葉山の森戸神社の境内にあるカフェ、
p&g ( Paradise Alley & griot ) にて。

この日は投げ銭制のため、入場料は設けておりませんので、
絶品のサンドイッチや自家製のドリンクをいただきながら、
朝のひとときをどうぞ。


2013 / 12 / 08 ( sun )
the yetis morning live at p&g
-- asa no kai vol.1 --

at p&g ( hayama )
live start - AM10:00 ( cafe open - AM8:00 )
charge - donation ( 投げ銭 )


the yetis HP

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